日焼けした連続伝票

連続伝票のご注文の際、見本を送っていただいています。

ある日届いた連続伝票。それを見てビックリしました。

本来なら白いはずの連続伝票が周囲から紙焼けしていたのです。

紙焼け
絵画や版画の紙面に光が当たり、日焼けして変色することです。
紙面が日焼けすると色が変色して作品本来の美しさが損なわれるだけでなく、紙そのものの強度を低下させて破損しやすくなってしまいます。
紙面が日焼けする主な原因は、日光が含んでいる紫外線と、紙が含んでいる「リグニン」という紙を変色させる成分です。

多少の焼けであれば、あまり気にしないようにしているのですが、今回はあまりにも気になって質問させていただきました。
理由は単純なことで「印刷待ちの伝票は窓際の棚の上に置いていた」ということでしたが、特別気にもとめていなかったようです。
連続伝票の用紙は主に複写用に塗料を塗っています。その塗料の寿命(保管環境により違います)を過ぎると発色しづらい・発色されないものとなってしまいトラブルに繋がるため注意が必要です。
また日陰であっても長い年月で乾燥や湿気を帯びることを繰り返していると当然劣化の原因となりますので注意が必要です。

幸い伝票は発色されていましたのでひと安心でしたが、リスクを伴いながら業務をされることに違いないので心配でした。
大量にご注文いただけるのは当然嬉しいことなのですが、1か月で使うある程度の枚数から1年分を計算したうえで発注数量を決めてもらえればとお話させていただきました。

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