連続伝票(れんぞくでんぴょう)とは、伝票のひとつひとつが上下方向につながっている形態の伝票をいいます。
伝票ひとつごとの境目にはミシン目加工が施してあり、簡単に手で切り離せるようになっています。
連続伝票に対して、はじめから伝票のひとつひとつが分離した単独の形態の伝票は「単票(たんぴょう)」と呼ばれます。
連続伝票は、伝票の大きさにもよりますが1箱に1000セット、2000セットの伝票が入っています。
ジグザグに折りたたむジャバラ折りにした状態で箱に入れられており、最初の伝票から最後の伝票までの用紙の長さは、数十~数百メートルの長さになります。
最初の伝票をプリンターにセットすることで次々に用紙が送られ最後の伝票まで印刷することができて非常に便利です。
この連続伝票ですが一般的に、左右の両端縦方向に連続した穴があいているのが特徴です。この穴は、「送り穴」や「マージナルパンチ穴」「スプロケットホール」などと呼ばれます。
直径は約4mmで、12.7mmの間隔(1/2インチ間隔)であけられています。
また多くの連続伝票では、印刷完了後に、この穴の部分(耳(みみ)と呼ばれていたりします)を切り取りできるようミシン目加工されています。
あまり触れることのないインチ規格ですが、連続伝票の対応プリンター(ドットプリンター)の紙搬送部の規格がインチであるためこのような穴があけられています。
ローラーで紙を送る一般的なプリンターとは違い、プリンターがこの穴を利用して伝票を送ることで用紙が滑ってしまったり、傾いたりすることなく、どの位置まで動いているのかを計算しながら正しい位置にプリントを行うことができます。
プリンターの用紙搬送経路がシンプルな構造ですむことや、複数枚で構成された複写式伝票でも安定して送れるので、確実に1組のみが送られることで2組以上が重なったままで印字してしまう「重送(じゅうそう)」の問題が発生しません。
連続伝票で使用するドットプリンターは家庭用というよりも、主にビジネス用プリンターとして使用されていますので、ドットプリンターを目にしたことがないという方が、大半だと思われます。
一度の印刷で複数枚への印字が可能な複写用紙(ノーカーボン紙)を使い複写伝票の印刷に使用されています。
4枚で1組の伝票の場合、通常のプリンターでは1枚ずつ4枚を印刷する必要がありますが、一度に4枚分を印刷できる連続伝票の場合、単純計算では4倍速の処理が可能と言えます。
また、1組ごとに紙止めされていますので、印刷後に他の伝票と混ざったりする恐れもありません。
連続伝票の説明とメリットを紹介しましたが、連続伝票の印刷用途としていくつか紹介させていただきます。
・納品書
・請求書
・計量票
その他にも受領証、見積書、送り状など様々な伝票がありますが、ご不明な点等ございましたらお問い合わせおまちしております。