突然ですが、現在お使いの伝票、水滴等で、にじんだことありませんか。
今回は、連続伝票に使用されているインキの話です。
連続伝票を印刷するときに使用されているインキは、UVインキという名称です。
UVインキとは、紫外線(UV)によって硬化するタイプのインキのことです。UV硬化インキとも呼ばれます。
UVインキは、通常のインキと比べて以下のような特徴があります。
速乾性:紫外線ライトによって瞬時に硬化するため、乾燥時間が短くなります。そのため、生産性を向上することができます。
UVインキは、紫外線(UV)光を照射することで瞬時に硬化します。通常の印刷インキは、時間をかけて乾燥する必要がありますが、UVインキは瞬時に硬化するため、乾燥時間が非常に短くなります。硬化が完了すると、インキが固形化し、表面に膜を形成します。この膜は、紫外線や化学物質、水などの外部要因から印刷物を保護し、耐久性を高めます。
耐久性:UVインキは、他のタイプのインキよりも耐久性が高く、劣化するのに時間がかかります。そのため、印刷物が長期間使用される必要がある場合に適しています。また、UVインキは、耐光性、耐水性、耐化学性が高く、表面に膜を形成するため、印刷物を保護することができます。以下に、UVインキの耐久性について詳しく説明します。
耐光性:UVインキは、紫外線によって硬化するため、耐光性が非常に高いです。そのため、長期間直射日光にさらされても、印刷物が劣化しにくいと言われています。
耐水性:UVインキは、紫外線によって硬化するため、耐水性が高いです。そのため、水に濡れたり、湿気にさらされたりしても、印刷物が劣化しにくいと言われています。
耐化学性:UVインキは、表面に膜を形成するため、耐化学性が高いです。そのため、酸やアルカリなどの化学物質にさらされても、印刷物が劣化しにくいと言われています。
摩耗性:UVインキは、表面に膜を形成するため、摩耗性が高いです。そのため、印刷物が擦れたり、こすれたりしても、インキが剥がれにくく、劣化しにくいと言われています。
環境に優しい:UVインキには、通常の印刷インキに含まれる揮発性有機化合物(VOC)がほとんど含まれていないため、ほとんど無臭です。これは、UV硬化インキが、光によって硬化するため、硬化後に挥发性有机化合物を発生させる必要がないためです。
一方、通常の印刷インキに含まれる揮発性有機化合物は、印刷中に放出され、化学的反応を起こして有害物質を生成することがあります。このような有害物質は、人間の健康や環境に悪影響を与える可能性があるため、VOCが少ないUVインキは、環境に優しい印刷方法とされています。
また、UVインキは、硬化後に残る溶剤がほとんどないため、印刷物の中からVOCが放出されることもありません。これにより、印刷物の安全性や耐久性も向上します。